2021年7月11日(日)今年も無事に恒例のイベントを無事終了する事が出来た。
梅雨明け間近の7月の第2日曜日。この日取りは過去一度も変えることなく行ってきた。
前日までは梅雨空続きで、今年は太平洋高気圧の位置が例年よりも北に偏り気温が低目の日が多く心配されましたが、
やはり、このイベントは晴れる! 晴れ男、晴れ女の集まりかな・・・!
しかも風も穏やかで、まさに海日和な一日となりました。
2003年から始めたこのイベントですが、今までは知的障がいをもたれた方のみの参加で、身体に障がいをもった方の参加は無かった。
当然、自分達には特別な知識がある訳ではなく、受け入れは難しい事だった。
今回は、初めて身体に障がいを持つ方に海で遊んでもらう事になった。
それは、普段からお付き合いのある地元磯辺地区にあるワークホーム「くるみ」さんの代表を務めるSさんの息子さん。
Sさんのワークホームには身体に障がいをもたれた方が集まっている。
代表のSさんから、「息子も海で遊べるかしら?」
そう言ってもらえた事が発端だった。
どうすれば?と思う部分もありましたが、「ショップで初心者様に使っている一番大きなボードを使えば水の上に浮かべる事が出来ますよ」
そう言って引き受ける事となった。
自分の中で引き受けられると判断したのは、千葉科学大学の子達が7名ボランティアで手伝いに来てくれる事が大きかった。
毎年のようにボランティアーで参加してくれる千葉科学大学の学生の子達。
救命士を目指す学科に通う強力な助っ人です。
講師Sさんが救命士OBであり、検見川の浜でウインドサーフィンを楽しむ方であることから、
このイベントに教え子達を連れてくるようになり、その関係が続いています。
このイベントに参加した学生が、このイベントに参加する事で福祉方面に興味を抱き、その方面の仕事に就いたり、
学生にとって、とても学びのあるイベントだとSさんは語ってくれます。
「親御さんの気持ちと、受け入れ側の信頼関係が無ければ実現する事は、ほとんど無いよ」「素晴らしい事だよ」
そう言って、今回の事を振り返って話をしてくれたのは、
自分の息子さんが自閉症であり、普段から同じ障がいをもつお子さんがいる、ご家族と深い関係をもつI君だった。
もう一つ、今回の受け入れに対し大きく貢献してくれたのが、
誰もがビーチで遊べるようにと願う「誰でもビーチ」の方々の存在だった。
この団体はモビマットと言う特殊なマットを自分達で所有している。(クラウドファンディングで購入)
車椅子を砂浜から波打ち際まで移動させられたのは、このモビマットがあったからこそです。
急な協力のお願いだったにも関わらずHさんが快くモビマットを貸してくれた。
モビマットの長さが足りない部分は、木材で補った。
毎回ボランティで参加してくれるKさんが大工さんだった事で快く木材を提供してくれた。
参加してくれる方が、横のつながりで増えている事、
普段は検見川の浜でマリンスポーツを楽しんでいる一般の方が、このイベントのボランティとして協力してくれている事、
地道に続けてきたことで多くの協力者と知り合える事が出来たことが、
このイベントを継続していける事に繋がっています。
本当にありがたい事です。
「継続は力なり」
この言葉は、続けることで多くの協力者が集まり物事を成し遂げる事が出来る事をあらわしているのだと、
しみじみ感じます。
千葉科学大学の学生さん、誰でもビーチの方、I君、Kさん、Sさん、その他に手伝ってくれる方、イベントに参加してくれる方、
全ての繋がりは検見川の海から発しています。
この海に、これからも多くの方が集い楽しめるようビーチ連盟として出来る事を続けていきたいと思っています。
これからもご協力の程どうぞ宜しくお願い致します。
最後になりましたが、
今年も沢山の方のご協力で無事にイベントを行うことができました。
本当にありがとうございました。
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